Pete's Eye: 9月 2012

2012/09/19

案山子ララバイ2012「はなまるマーケット」視聴・御礼

本日、テレビ*を見てくださった方、録画してくださった方、
SNSで過分なコメントをくださった方、御礼を申し上げます。
今後とも、日本人の心の忘れもの・案山子をご贔屓にして
いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。拝

(以下、いささか私的な事柄ですが...)

荒凡夫には"甲の上"の放映でしたが、ただ基本の"キ"である

本人名称の"ピート小林"から、"ピート"が無断で外されて、

姓の"小林"のみで通された結果に個人として苦慮している。

　　　　　　　　　　　◉

(事後)曰く「どう見ても日本人なので！」という独断のもと、

名の"ピート"を外した放送局の行為は、それこそ時代錯誤

そのものである。見方を変えれば人道的な差別にも通じる、

当節、極めて憂えるべきことと言わざるを得ない。糺され

ない偏見でフルネームをNG化した、言語道断の作為である。

もとより当事者以外には些細な事柄でしかないのであるが、

けだし社会のさまざまな局面がフルネームで成立している

ように、どっこい姓だけではこの社会に物事をなしえない。

かように人間性の根本がないがしろに扱われる、この国の

人間界より、案山子界の方がよほど人間性があり、尊敬に

値して相談にものってくれるような気さえする。▶この件

で感想・助言・叱咤・激励等がございましたら、コメント

を有り難く承りたく存じております。 12/9/19 ピート小林

* 9月19日(水)8時30分 TBS系列「はなまるマーケット」

アタマの「スゴイ人百選」コーナー／放映終了

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★案山子の写真160体が載っています！
「カカシバイブル」(東京書籍) →http://p.tl/A2Ne

☆もっと見る！→http://p.tl/9JyN
「ピート小林と歩くこころの日本遺産　案山子」　
(日刊スポーツ・アーカイブ)　　　

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案山子ララバイ2012(vol.4-2)長野県上田市古里

(続き)

「ザ・人間案山子」"待ち人を待つ人"を
つくられた案山子づくりの名人にお会いするために、
塩田平の別所から踵を返して上田入りする。

「ゴメンナサイ、遅くなってしまって」

ひとりの名人、と呼ばせていただきたいご婦人が、

丹誠を込めてつくられた案山子たち。

待ちぼうけを食わされたのに、嫌な顔ひとつせず、
思い思いのポーズをとりながら、
風来坊の案山子ハンターを待っていてくれた"幸"。

名人にお伺いする製作の挿話やストーリーに、
案山子たちも、耳をそば立てては瞳を輝かせている。
お婆ちゃんから語り継がれる昔話に
身を乗り出したり。かつては日本のどこにもあった
暮らしの一コマが、田んぼの前でひろがる光景。
雀たちもお米をついばむのを忘れて、魅入っている？

古きよき日本の映し姿として、忽然といる眼前の
案山子たちは、私たちに何を訴えようとしているのだろう。

　　　　　　　　　　　

昭和どころか、20世紀の匂い・臭いは加速度的に消えて、
ピカピカ・ツルツルな"デオトラント日本"に
変貌するムードの中で、モノも言わずじっと耐えて
さえざえと暮らしているのは、昔も今も
案山子たちが棲息している、名もない地方なのだ。

そこにはワビもサビもなければ、テレビや雑誌などが
囃し立てる温泉も名料理も銘酒も、おそらくない。

在るのは日本人の心の奥底で、長らくの間、
かくれんぼしていた心象風景であり、原風景である。

そう、名もなく、貧しく、美しく。

ーーー裸にて生まれて来たに何不足 (一茶)

　　　　　　　　　　　◉

★この案山子行、テレビで全国放映されます(予定)

(別シークエンス、また内容は上記の限りではありません)

▶9月19日(水)8時30分 TBS系列「はなまるマーケット」

アタマの「スゴイ人百選」コーナー(およそ10分)

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★案山子の写真160体が載っています！

「カカシバイブル」(東京書籍) →http://p.tl/A2Ne

☆もっと見る！→http://p.tl/9JyN
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(日刊スポーツ・アーカイブ)

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2012/09/17

案山子ララバイ2012(vol.4-1)長野県上田市塩田平

「やあ、コンニチハ。今年も元気してる？」
案山子にぞっこん惚れ込む"とりこ"になった、信州・塩田平の案山子クンたちへ、ご挨拶である。上田から、信州の鎌倉と呼ばれる別所温泉までガタゴト走る別所線に心地よく揺られ、舞田で降りると、見慣れたマネキン姿の案山子くんが迎えてくれる。

ボタンダウンシャツをキチンと上まで留めちゃって、凛々しいフェイスで、律義に今年もお米の番人をしている。足取り軽くスタスタ近づくと...おや、三兄弟ではないか。

色違いのお揃いのシャツとベースボール・キャップ、
追い払う雀や鳥たちを威嚇するというより、この案山子おじさんの趣向までよく分かっておる、おる。サンキューマッチ、汗だくの身も癒されるよ。あ、何年も通っていれば、そんなの分かるよな〜。ひとり、ひとりに声をかけ、ガンバリをねぎらって、いちばん年長のアニキ案山子くんに、やさしく囁いて、しっかりハグしてあげた。